日亜化学の「光」を、JMIUの青年労働者にも・・・・

ハナミズキ

ヤマハハコ
あくしゅ 8月24日記事
徳島県阿南市に、青色発光ダイオードで有名な日亜化学がある。この会社で5,000人以上が働き、徳島県でのトップ企業。
2005年に、この企業は労働形態について、労働局から指導を受けた。
日亜化学はその年の暮れ、「改善報告」を出した。
ところが、2006年10月、派遣会社から日亜化学に派遣されて、工場で働く人たちが全日本金属情報機器労組 (JMIU) を立ち上げ、「偽装請負」を告発した。
会社は、労働局にその場しのぎで誤魔化そうとしたが、会社は社会的批判をあび同年11月、派遣労働者1600人全員の直接雇用と正社員化を行うとした。
これは全国的に注目された。
しかし、直接雇用になったのは53人で、全日本金属情報機器労組 (JMIU) の組合員は一人も採用されなかった。
会社は批判をかわそうと、組合員に子会社への派遣を斡旋した。
なんと、その仕事というのは草むしりや清掃など、イヤがらせそのものだった。
組合員は、冬は4−5枚の重ね着をしても寒く、夏は4ℓ以上の水を飲んでも脱水するほど。本当に辛い。頑張らなければと思っても心がついていかない」と。
「会社はこの9月末で私たちの首を切ろうとしている。今の仕事は辛いが、仕事がなくなることがもっとつらい」
会社は、組合員の仕事を取り上げておき、一方では求人広告を出している。
この記事を書いた後組合員のみなさんが、どうなったのか気になっていた。
10月1日の赤旗に、「立ち上がる日亜の若者たち」という記事が出され、当事者の米田 和史さん(22歳)が語っている。
その記事を書き写してみる。
ここから転記
きょう30日で仕事がなくなります。
先の事はまったく解りませんが、結末を見るまで出来る事をやるつもりです。先日、人材派遣会社のCTBと交渉したのですが、「仕事を取ってくる努力はするが、保障はしない」と言われました。
僕らのことは、真剣に考えてないんだなって、よくわかりました。
初めて団体交渉したのは去年8月。そのとき言われた言葉が胸に刺さりました。「人材の在庫はいるけれど、僕ら組合員みたいな在庫は要らない」って。
僕らは在庫なのか。
生まれも育ちも徳島県阿南市です。
地元のCTBの役職はいい人ばかりで、それまでいい会社に入ったなーって思っていたのに。労働組合には「みんなで正社員になれるチャンスかもしれん」という話に、軽い気持で入りませんでした。
家族からも、「なんで組合なんかに」って言われて、抜けた方がいいかなって数回、いや結構思いました。
去年の秋頃、徳島駅前で労働組合員の人100人ぐらいの集会があって、分解からは僕一人で参加しました。
「分会を代表して挨拶を」といわれ、ハンドマイクを使って初めて人前で話しました。
何をしゃべったのかよく覚えていませんが、5分ぐらいと言われたのに、結成当時から今の気持なんかを結構しゃべったような気がします。
周りの人の顔はあんまり覚えてないのですが、励ましの声とかを受けて、それでものすごく元気をもらえたというか・・・・・・・・・・
先頭にたって、僕らを引っ張ってくれる島本誠さん(JMIU日亜分会長)は、いつもこんな活動をしていたのかなって思いました。
それから組合活動に積極的に参加するようになりました。
8月13日で22歳になりました。
一年前には今のような自分を想像できませんでしたが、こんな自分をいいなと思います。まだ決着が着いていないので、自分の選択が良かったのかどうかわかりませんが、現時点では間違った事はしていないと思っています。
ー9月12日放送の「NHKニュースウォッチ9」の特集「立ち上がる非正規雇用の若者たち」で米田さんたちが厚生労働省に要請する様子が紹介されました。
木で鼻をくくったような厚労省の役人の対応と、涙を流す米田さんの姿が映し出されました。ー
あれは、悔し涙もあったけど。それだけじゃないんです。
上京する前、労働局が偽装請負が)あったことを認めたというニュースが入って、これは一気にかわるんちゃうかという期待もあったのです。
でも、本省は「個別の条件には応えられません」の一点張り。
ちゃんと親身にこたえてくれるものと思っていたので、この対応にはびっくり。がっかり。
でも、他の組合の人が自分も大変なはずだのに、「日亜はもうすぐ(雇用契約)が切れるんぞ、日亜で働く六人の気持がわかるんか!」と詰め寄ってくれたんです。
ぼく等のことを思ってくれている人の言葉にグッときてしまって。
11月9日に阿南市で大集会があるんですが、仕事がなくなった状態では参加できません。
みんなで大集会に出られるように頑張っていきたいです。
米田 和史さん
日亜化学の偽装請負を告発した青年の一人。
会社は直接雇用で合意したが、その後JMIU日亜分会の青年たちを全員不採用に。10ヶ月も仕事がなかった青年たちは、この一年、草むしりや掃除に従事してきたが、これも9月末で雇い止め。
分会の最年少が米田さん。
書き写し終了
若者が会社に立ち向かって「まっとうに働きたい」と意思表示をしたことにエールを送りたい。
もし、わが子が米田君の立場に立ったら、息子はどん意思表示をするのだろうか。この記事とわが子を重ねて興味深く読んだ。
11月の大集会の成功を祈りたい。